マハリシ札幌センターblog

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マハリシ著「聖なる意識の目覚め」 瞑想中に経験するものとは?

「私たちが瞑想中に経験するものは何でしようか?


 それは、この宇宙すべてを司っている自然の法則の内側の仕組みです。


 みなさんは、創造の仕組みの中へ次第に入っていきます。


 池に何度も飛び込んでいるうちに、水の深みに慣れてゆきます。

すると、水面で泳ぐのはいともたやすいことになります。


 瞑想はそれと同じです。

被造界には、あらゆるものを維持し、進化させている自然の様々な法則が働いていますが、その精妙な作用原理に慣れてくると、いつしか生命の粗大な領域での行動は、いとも容易いものになります。

あまりに簡単なので、ひとりでに進んで行きます。


 私たちが今ここに集っているのは、人生についての偉大な叡智を得るためです。

人生のあらゆる面が暗闇に取り残されることなく、すべてが啓発の光に満ちているようにしたいのです。


 創造の過程では、心はだんだんと粗大になってゆきます。

瞑想中には、それとは逆に、だんだんと精妙にしています。

何をか?というと、意識の振動している状態を精妙にしているのです。

振動している意識が次第に振動しなくなってゆき、いつしか全く振動しなくなって、純粋な意識となります。

この純粋な意識の状態が、あの遍在する「存在(Being)」です。

それはちょうど、波立っていた海が静になるようなものです。一つの波もなくなり、永遠に拡大した静かな海となります。


 被造界の振動している状態が次第に減少してきます。

別な言い方をするなら、私たちがそれに近づくと言えるでしょう。

私たちが被造界の振動のより精妙な状態へと進み、そしてついにはまったく振動のない状態へと達するのです。

波の振動する性質がだんだんとなくなってゆくとは、波はますます海の中にとけ込んでゆきます。

最終的には、全く振動がなくなってしまうのです。

すると波は、個別の波ではなくなり、海の地位を得るのです。」


                                                  (マハリシ著「聖なる意識の目覚め」より)